GINZA SIX

GINZA SIX（ギンザシックス）

概要

GINZA SIXは東京都中央区の銀座六丁目に位置する複合商業施設で、ハイブランドを中心とした商業エリア、業務施設、文化存続のための能楽堂、駐車場などが集まる場所です。2011年に都市計画が決定され、2017年に竣工を迎えました。このプロジェクトは、老朽化した施設の再開発を目的としており、地域空間の活性化や防災効果の向上を図る重要な取り組みです。

総事業費は約861億円で、大丸松坂屋百貨店や森ビル等が関与する形で設計や運営が行われています。

建物の特徴

GINZA SIXは地下6階、地上13階建てで、全体の高さは約56メートルに及びます。建物の外観は、周囲の光を反射するステンレス製の「ひさし」で装飾されており、間口は約115メートルと広大です。商業施設やオフィスを含む延床面積は約148,700㎡で、銀座エリアでは最大規模を誇ります。地下3階には観世能楽堂が設置されており、その他にも観光サービスセンターや観光バスの乗降所など、地域のニーズにも応える施設が充実しています。

また、GINZA SIXは住民や観光客が利用しやすいように考慮されており、中央通りから三原通りにかけては「銀座パサージュ」と名付けられた通りぬけが可能です。さらに、地下で歩行者ネットワークが整備されており、銀座駅から直通の地下通路も設けられています。

ファサードデザイン

GINZA SIXのファサードは、従来の街並みに調和するために「のれん」という独自のデザインが施されています。この「のれん」は各ブランドの店舗が自由にファサードをデザインでき、常に新鮮さを保つシステムでもあります。特に店舗の営業を妨げることなく「のれん」の交換が可能なため、時間の経過によるファサードの劣化を防ぐことができます。

商業施設

この施設には、ハイブランドの店舗が数多く入居しており、内装デザインは著名なデザイナーが手掛けています。開業当初は若者の消費が少なかったものの、現在では20代から30代の若者による売上が大きな割合を占めています。 COVID-19の影響を受けた一時的な閉店もありましたが、それに代わるリニューアル計画が着実に進行中です。

文化・観光施設

文化施設としての「観世能楽堂」は、銀座の伝統を感じながら多目的に活用されるスペースです。地震時には、避難場所としても開放され、最大約1000人の帰宅困難者を受け入れることができます。また、1階には観光案内所もあり、観光バスの乗降所やストリートパークとしての機能も果たしています。

地域への影響

GINZA SIXは、周辺地域の再生にも寄与しています。地域冷暖房が設置されていることにより、銀座全体のエネルギー効率の向上にも取り組んでいます。

交通アクセス

公共交通機関の利便性も高く、複数の地下鉄駅から徒歩圏内でアクセス可能です。銀座駅および東[[銀座駅]]からの地下連絡通路も整備されており、利便性がさらに向上しています。このように、GINZA SIXは銀座の中心に位置する現代的な商業施設としてだけでなく、地域社会における文化や観光の要所としての役割を担っています。

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